関華奈子教授がCOSPAR William Nordberg Medalを受賞

関 華奈子 教授がCOSPAR 2024第45回科学者会議にて、COSPAR William Nordberg Medalを受賞しました。

COSPAR award ceremony
関華奈子 教授(COSPAR 2024 Awards Ceremonyより)

COSPAR(Committee on Space Research)は国際学術会議(ISC)の傘下にある宇宙科学分野の国際組織であり、隔年でScientific Assembly(科学者会議)が開催されます。今回、韓国の釜山で開催されているCOSPAR 2024第45回科学者会議において、同組織による宇宙科学者に対する顕彰の授賞式が行われました。

William Nordberg Medalは、故William Nordberg博士の業績を記念するもので、COSPARが対象とする分野で宇宙科学の応用に顕著な貢献をした科学者に授与されます。
また、国際天文学連合(IAU)との協定により、本メダルの受賞者にちなんで、IAU小天体命名法作業部会によって指定された小惑星が命名されることになっており、小惑星#20063がKanakoSekiと命名されました。

COSPAR Medal
COSPAR Medal

関教授は本理学系研究科の大学院生の時より行ってきた、惑星からの電離大気散逸に関しての研究が評価され、賞に選出されました。
関教授の初期の成果は衛星観測を用いて、地球からの酸素イオン流出量を定量的に推定し、どのようなプロセスによって大気流出が起こるのかを議論したものでした。それ以来、科学的範囲を広げ、衛星観測とコンピューターシミュレーションを駆使して、地球からの大気散逸はもちろんのこと、火星などの太陽系の他の惑星、および太陽系外惑星に関しても大気散逸に関する最先端研究を行ってきました。
また、関教授は、国内外の多数の衛星ミッションに関わっており、科学者としてのみならず運営の役割をも務められています。とくに日本では複数の宇宙科学組織のリーダーを務めており、彼女が代表する多くのコミュニティの学生やポスドクにとって模範的な存在です。

関教授の研究により、地球周辺の宇宙環境のみならず、太陽系の他の惑星、さらには太陽系外惑星の宇宙環境に関しても研究がさらに発展していくと期待されています。


  • URLをコピーしました!
学生の声/Student Life
パンフレット/pamphlet
理学部ニュースバナー
ウェブマガジン/WEB MAGAZINE
リガクルバナー
サイエンスギャラリーバナー
ABOUT