ゲノム構造から読み解く触手冠動物Lophophorataの進化 -ホウキムシとコケムシの系統関係に関する100年来の論争に決着-

プレスリリース
遠藤 一佳(地球惑星科学専攻 教授)

発表概要

動物進化の系譜を解明することは、生物学分野において長年の課題の一つです。中央研究院生物多様性研究センター(台湾)のルオ・イージュン研究員(Dr. Yi-Jyun Luo)、岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域(理)・牛窓臨海実験所の濱田麻友子教授、東京大学大学院理学系研究科の遠藤一佳教授を中心とする国際共同研究グループは、箒虫動物のゲノムを染色体レベルで初めて解読し、ゲノム比較解析により触手冠動物(Lophophorata)の単系統性を明らかにしました。これにより100年以上に及んだ触手冠動物の系統分類上の論争に終止符を打ちました。

さらに本研究結果は、ゲノム構造の比較が動物進化を解明する上で重要かつ強力なアプローチとなることを示しています。今後、本手法がさまざまな動物群に適用されることで、より精緻に動物進化の系譜が明らかになることが期待されます。

本研究成果は,2025年11月に米国の科学誌Current Biologyに掲載されました。

ホウキムシ(箒虫動物)とコケムシ(外肛動物)が姉妹群であることを示す染色体融合
図:ホウキムシ(箒虫動物)とコケムシ(外肛動物)が姉妹群であることを示す染色体融合。
画像クレジット:シャミセンガイ(Dr. Yi-Jyun Luo,中央研究院,台湾)、ホウキムシ(Chaloklum Diving)、コケムシ(Dr. John Bishop,MBA,英国).

詳細については、以下をご参照ください。

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