学術研究船「白鳳丸」がインド洋での調査に出発 ―地球形成史から現代の海洋構造, 生態系, 気候影響まで総合的に調査―
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共同プレスリリース
升本 順夫 教授、砂村 倫成 助教
発表概要
東京大学の沖野郷子教授、升本順夫教授が率いる研究グループが、学術研究船「白鳳丸」を用いて約3ヶ月間にわたるインド洋での観測調査を行います(図)。本航海には、全国15の大学や研究機関から総勢65名の研究者(大学院生含む)が乗船します。
前半は、海洋物理学、生物地球化学、生態学などの分野横断的な研究チームによる東部インド洋海域の統合的な観測調査です。生物生産の元となる海洋中の栄養分が乏しい熱帯から亜熱帯の外洋域の中でも特に現場での観測データが少ない海域で観測を行うことにより、貧栄養海域における微量元素や各種物質の分布、また海洋構造と生物動態との関係などについて新知見が得られることが期待されます。
後半は、中央インド洋海嶺の巨大断層に沿って、地球物理観測や岩石採取を主とした総合調査を行います。海底に存在する亀裂であるトランスフォーム断層では、過去から現在に至る海洋地殻の断面が露出しています。長大なトランスフォーム断層という特異な条件を利用して、現在から過去1100万年前までの海洋底の形成の履歴を明らかにし、地球システムの長期変動の実態と要因に迫ります。
詳細については、以下をご参照ください。