高橋 嘉夫 教授が令和8年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(研究部門)を受賞

髙橋嘉夫教授 顔写真

地球惑星科学専攻の高橋嘉夫教授が、「分子地球化学の創始と発展に関する研究」により、令和8年度文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)を受賞されました。

高橋教授は、30年前には元素濃度や同位体比の相関に基づく議論が主流であった地球化学研究に、放射光XAFS法を中心とする化学種分析を導入し、「分子地球化学」分野の確立に取り組んでこられました。具体的には、有害元素の挙動解析、大気エアロゾルの化学素過程と環境影響の解明、重元素安定同位体分別機構の解明と古環境研究への展開、放射性核種の環境中での挙動解明、希土類元素地球化学と資源地球科学への応用、C型小惑星の水質変成過程の解析など、多岐にわたる研究を展開してこられました。一連の研究は、天然における元素の挙動を化学素過程に還元し、物理化学理論に立脚した物質循環研究の確立と発展に大きく寄与してきました。

技術開発面でも、走査透過型X線顕微鏡の開発、超伝導転移端検出器や高エネルギー分解能蛍光検出XANES法の環境地球化学への応用を推進し、関連分野の発展に大きく貢献されました。

さらに、これらの研究を通じて20名を超える博士号取得者を輩出するなど、地球化学、環境化学、放射化学の発展と人材育成の両面において重要な役割を果たしてこられました。

「私は天然での元素の化学状態を考えるのが好きなだけです」と控えめに語られる高橋教授の姿勢は、今後も対象とする元素の領域を着実に広げ、研究の地平を一層拡張されることを示唆するものです。今後の更なるご活躍を心よりお祈り申し上げます。


理学系研究科web:https://www.s.u-tokyo.ac.jp/ja/info/11129/
文部科学省web:https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/mext_01620.html

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