蛇紋岩は「非地震性すべり」を暗示 -Slow地震と巨大地震の関係の解明に期待-
プレスリリース
ウォリス サイモン(地球惑星科学専攻 教授)
発表概要
早稲田大学教育・総合科学学術院准教授 兼 東京大学大学院理学系研究科客員共同研究員(本論文執筆開始時:東京学芸大学教育学部講師、現在:同学部非常勤講師)の永冶 方敬(ながや たかよし)と、東京大学大学院理学系研究科教授のウォリス サイモンの研究グループは、沈み込み帯のプレート境界から上昇してきた蛇紋岩を解析し、蛇紋岩の主要な構成鉱物であるアンチゴライトが、その結晶粒子の形を大きく変えることなく、粒子の境界(粒界)ですべりながら回転することで、蛇紋岩全体が変形することを明らかにしました。
本研究により明らかになった変形様式(アンチゴライトの粒界すべり)による蛇紋岩の変形は、これまで提案されてきた転位クリープと呼ばれる変形機構と同様に、沈み込み帯の「非地震性すべり」と整合的な振る舞いをすることが予想されます。これは、プレート境界で蛇紋岩がいずれの深さにおいても「非地震性すべり」の挙動をすることを示唆しており、Slow地震と巨大地震の関係理解において、重要な前提情報となります。
本研究成果は国際学術誌「Progress in Earth and Planetary Science」に2026年1月21日(水)に掲載されました。

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