5つの研究グループ

地球惑星科学専攻では、5つの研究グループにわかれて研究・教育を行っています。
ここでは、それぞれのグループの研究分野について紹介します。

研究・プロジェクト紹介

電子地理情報を活かした地球科学研究
小口 高 (地球惑星システム科学グループ・空間情報科学研究センター)

 

日本の山にV字谷が多いこと(図2)は,中学や高校の地理の教科書にも記されています.しかし,このV字の幅や開き具合(角度)に関する総合的な調査は行われておらず,その一般的な特徴は不明でした.そこで,高解像度のデジタル地形データを用いて,日本全国の山地のあらゆるV字谷の形を調べるプロジェクトを,大学院生の勝部君を中心に開始しました.

GISを用いることにより,山地の範囲を明確に定義する作業や,高度帯ごとの地形特性値の集計が効率的に行われました.一つの山地で数百万個にも達する数値データを処理した結果,ほとんどの山地において,V字谷の典型的な傾斜角は約35度であり(図3),地質などの影響は意外に弱いことが判明しました.

また,デジタル標高データをGIS上で処理し,水の流出経路である水系の構造を解析しました.その結果,V字谷の平均的な幅や,上流域から水がどのように集まるとV字谷の底を通る深い河川になるかが明らかになりました(図4).