卵 東京大学理学部地球惑星環境学科
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メンバー紹介: 三河内 岳

所属:地球惑星科学専攻 宇宙惑星科学講座
専門分野: 惑星物質科学・鉱物学・隕石学
電話番号:(03)5841-4547
e-mail:
建物・部屋番号:理学部1号館C棟8階・835号室
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自己紹介

現在私たちが暮らす地球、そして太陽系は、どのようにして現在のような環境になったのでしょうか? 地球の物質を見ているだけでは、約46億年もの歴史を持った太陽系の物質進化の過程はおろか、地球誕生の頃のことさえも知ることはできません。私は、地球惑星環境学の特に「惑星」の側面に興味を持って研究を行っています。隕石、彗星の塵、月の石などのいわゆる地球外物質は、地球・太陽系誕生時の情報を秘めているだけではなく、太陽系の他の天体の環境について知ることのできる唯一の試料です。これらの地球外物質も、地球の岩石と同じで、主に鉱物を基本単位に構成されています。私は、鉱物学や結晶学などの方法を用いて、これらの物質をミクロに分析することで、太陽系の誕生から現在までに、様々な天体で起こった出来事を明らかにしたいと思っています。

研究のトピック

<彗星の塵を直接分析する>

2006年1月にNASAの彗星探査機スターダストがヴィルド2彗星から採ってきた塵を地球に持ち帰ることに成功しました。1972年にアポロ月探査が終了して以来、はじめて地球外の天体の物質が持ち帰られたのです。彗星は、太陽から遠く離れた場所でできたため、太陽系が誕生した当時の情報をそのまま残していると考えられています。彗星の塵は、太陽系の環境史の始まりを記録したタイムカプセルなのです。持ち帰られた塵は、大きさがせいぜい10マイクロメートル(1ミリの100分の1)くらいしかありませんが、最新の分析設備を用いて詳しい解析が行われています。これまでの分析から、彗星の中には、太陽のすぐそばの非常に高温な環境でできた物質が見つかっています。太陽系が誕生したころには、原始太陽系星雲の中でダイナミックな物質の移動が起こっていたことがわかってきたのです。

<火星隕石から火星環境を探る>

探査機によって火星の石を地球に持ち帰ることはまだ実現していませんが、地球に落下してきた隕石の中には火星から飛んで来たと思われるものがごくわずかに含まれることが分かって来ています。これらの火星起源隕石は、これまでに30個あまりが見つかっていますが、どれも高温のマグマが冷えて固まってできた火成岩です。火星隕石の中に含まれる物質を詳しく解析することで、これらの岩石ができた温度や圧力などの環境を推定することができます。また、わずかではありますが、液体の水による変成の証拠も火星隕石には見つかっています。最近では、これらの結果と現在火星上空を周回している探査機や表面を動き回っているローバーの分析データを合わせることで、火星の環境史をトータルに理解しようとする試みが行われています。地球と火星の環境史を比較することは惑星の環境史を一般的に理解する上で非常に重要だと言えます。

学生さんへ一言

地球惑星環境学の世界には、魅力あるテーマがあふれています。未分化の隕石、彗星の塵などは、人類が手にすることのできる最古の物質です。これらの石はただ古いというだけではなく、はるかなる距離と時間を旅して、今私たちの手元にたどり着いているのです。また、火星隕石は、地球にいながらにして直接火星環境に迫れる物質です。これらの地球外物質の研究を通して、太陽系の時間的・空間的広がりのスケールを体験してみませんか。

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