2013年度野外実習Ⅲ(丹沢)報告

野外調査実習3(丹沢)

地球惑星環境学科3年

伊能康平

野外調査3では9月23日~27日に富士山と神奈川県北西部の丹沢へ行きました。先生の運転する車で移動するため交通費はかかりません。宿は前半の富士が東京大学山中寮、後半の丹沢が丹沢荘というところです。どちらもおいしいご飯をたっぷり食べられました。宿代は合計2万円程度です。

 

23~25日の富士では、火山の噴出物を採取し、過去の富士山で起こった噴火を読み解いたり、宝永山という富士山の側火山にのぼり火山地形の観察をしたりしました。

江戸時代の宝永噴火時の噴出物である軽石、スコリアを昼間採取し、夜、宿舎で粒度、密度などの簡単な分析、測定を行いました。

他にも洞窟の中に入って溶岩の作る様々な地形を見ること、露頭を観察してどんな順序で火山噴出物が堆積しているかの確認などやることはたくさんありました。

 

pencil_joint柱状節理という溶岩の作る構造の一つ。自然にできたとは思えないぐらいきれいな柱状をしています。

 

宝永山の様子。ごつごつとした山道を登っていきました。

山頂は涼しい風が強く吹き付け、登山で火照った体を気持ちよく冷やしてくれます。ただ、一歩歩くごとに靴の中に小石や砂利が入ります。対策を怠ると大変です。

 

26、27日の丹沢では、本来地下の深い場所で作られる深成岩や変成岩、海で堆積したと思われる堆積岩を観察できました。沢や川に現れる岩石を観察し、なぜ地下の深い場所でできるはずの岩石が現在の地表で見えているのか、どのような事件があって現在の丹沢地域ができあがったかなどのストーリーを組み立てました。

川の上流に向かって移動しながら、登場する岩石、鉱物の変化を見ました。道端に車を止め、そこから河原に降りたり、崖を眺めたり、明らかに人の気配がない沢に入ったりしました。一か所の露頭につき30分から1時間程度滞在しました。先生が鉱物や岩石、地形が何を意味するのかを丁寧に説明してくださるのでしっかりメモを取ります。

 

 

tzw4丹沢の調査風景

散らばってそれぞれやるべきことをやります。

講義室ではぐうぐう寝ている人も真面目に作業していたりします。

ハンマーで露頭をたたいて後日実習で使用するサンプルの採取や礫岩中に含まれるレキの形の測定をしています。

沢を登ったり、岩場を歩き回ったりしてたくさんのデータを集めました。一見地味な作業ですが自然の中から必要なデータを見つけ出すのは、講義室では決して経験できない面白さがつまっていると思います。

ここで拾った岩石を切り、薄く削り、磨いて顕微鏡で見たものが右の写真で角閃岩という岩石です。鉱物が圧力を受け引き伸ばされている様子が観察できます。

 

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